『リタイアメント・ビジネス・ジャーナル』で活動が紹介されました

2005年5月
 
 

『リタイアメント・ビジネス・ジャーナル』(アールアンディ発行)2005年5月1日号で、松本すみ子の活動と提言が紹介されました。

団塊マーケティングに欠けた視点は「仕事」

       NPO法人おとなの暮らしと仕事研究所代表理事 松本すみ子

 50代向けコミュニティサイト「Ryoma21」を運営し、シニアライフアドバイザーとしてコンサルタント活動を行う松本すみ子さんは「今のシニアビジネスのマーケティング」は間違っている」と断言する。そこにはどんな視点が欠けているのか、松本さんに伺った。

 今年、多くの企業が団塊世代の男性をターゲットとしたサイトをオープンしようとしています。すでにオープンしているものもありますが、そこでは決定的な視点が欠けています。それは「仕事」です。

 昨日まで仕事をしていた人たちに、一夜明けたら「もう自由ですね。遊んでください。買ってください」といっても無理です。もう毎日満員電車に乗りたくはないけれども、今までやってきた仕事を活かして、少しの収入でいいから社会貢献したいというのが本音だと思うのです。

 ところが、そういうことをサポートするサービスや居場所作りといったビジネスがまだ生まれていません。資格ひとつとっても、取得したら後は勝手にと、次につながるサポートがないのです。

 私たちは、その先を考えて展開していこうと、ソニー・コンピュータエンタテインメントの協力で、プレイステーション2を利用したゲームのシニアインストラクター養成講座を行っています。今年は全国六大都市で開講する予定です。

 また、年配者は中小企業経営者など著名人ではない一般の人たちの語りに耳を傾け、「その人なりの自分史」を残す「ききがきすと」養成講座を今秋スタートさせます。

 ただ、いずれにしても質を保つため、試験も厳しくし確実に人を育て、必ず仕事ができるような仕組みを作りたいと考えています。

 私たちのNPOは仲間作りの場でもありますが、同時に仕事作りの場にしていきたいですね。まだ若くて能力ある人たちを使わない手はありません。そういう意味でこれから派遣も有効な手段だと思います。

 派遣がリタイア世代に合っているのは、今までのような働き方ではなくて、たとえば、仕事は1週間に数日程度で、3ヶ月働いたら、次に働くまでは休んで、海外ロングステイを楽しむなどということもできるからです。

 実は、退職前の男性は非常に悩んでるのだと思います。口には出していいませんが。これまで会社など自分が知っている間柄ではいいですが、それ以外では普通に世間話をしたり、自分の心のうちを語ったりすることが結構難しいようですね。

 どうしたら、会社の衣を脱ぎ去って地域の仲間をと接することができるか、そうした心理状態のケアが必要です。男性は教えることがすきですから、同じような悩みを抱える人に自分の経験に基づいて相談を受けることができるキャリアカウンセラーも向いているのではないでしょうか。

 これからも今までにとらわれない、本当に団塊世代が求めているものを訴え、実現していきたい。それが私の柱です。

 

 
 
 

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