コラム『松本すみこのシニアライフ』 No15

 

シニア向けネットストアって何だろう?

2016年6月20日

 
 

 今年の4月、アマゾンに「大人セレクトストア」がオープンしました。“日常に取り入れられる、ちょっとしたぜいたくで良い商品”を集めたアクティブシニア向けサイトだそうです。アクセスしてみればわかりますが、かなり女性を意識したつくりになっています。
→ http://www.amazon.co.jp/otona


 ネットのこうしたアプローチは面白いなあと思います。というのは、2006年から2007年頃にも多くのシニア向け情報サイト&ネットショップ(情報提供と販売は切り離せない)が誕生したのですが、その時のターゲットは完全に男性でした。暇を持て余すであろうリタイア男性の遊び心をくすぐろうと、高級ぜいたく品やエンタテインメントの紹介が多数。しかし、その思惑は外れたようで、ほとんどが姿を消しました。

 しばらくシニア向けネットサイトは鳴りを沈めていたのですが、次に動いたのは「楽天」でした。その名も「楽天シニア市場」。こちらは男女問わないシニア世代全般がターゲット。楽天らしく、おしゃれ感はまったくなし。今回、アマゾンのニュースで思い出したので、どうなっているかなと、しばらくぶりにアクセスしてみたら、これももう存在しませんでした。

 そして、今度はアマゾン。シニアに絞ったアマゾンの特設ストアは日本が初めてとか。 さて、このシニア向けネットショップは成功するでしょうか。そもそもシニア向けのネットショップってなんでしょう。普通のショップとは何が違うのでしょうか。

 「楽天シニア市場」の場合は、検索がしやすい、綺麗で大きめな写真を使っている、ジャンルが分かりやすく分かれている、なるべくボタンを押すだけの操作で済むよう気を配っている、などと「シニア向けに使いやすいサイトを使いやすく作りました」というのが特徴だったようです。商品はいやというほどありますしね。

 アマゾンの「大人セレクトストア」の場合は、名店の食品やオーガニックコスメを中心に「自社のバイヤーがアクティブシニアに向けて」約1,500の商品をセレクトしたということで、品揃えをアピールしているようです。

 では、、この品揃え、どう思いますか。特に、ほしいものもないなあというのが、私の感想。バイヤーさんには悪いけど。いつものアマゾンサイトで検索して見つけるほうが役に立つし、たくさんある中から選べて楽しい。

 これはバイヤーさんのせいではなくて、そもそもシニア向けというジャンルが難しすぎるということではないでしょうか。シニア世代は多少高くてもいいものは買うと言われていますが、ライフスタイルが違うから、買いたいものはそれぞれに違います。このサイトに来て、あ、これが欲しかったんだと思って買うかどうか。

 一般庶民の私は、そうか、こういうものがあるのか、と参考にして、では、ほかにももっとリーズナブルで同じようなものがないかと探してしまいます。アクティブシニアなら、そのくらいはするでしょう。

 そういえば、楽天サイトには、売上ランキングが表示されています。50歳以上の男女別ランキングというのも見ることができます。この原稿を書いた時点での男性の1位は超安値のコーヒー、女性の1位は555円也の30雑穀でした。かなり現実を反映してますね。
→ http://ranking.rakuten.co.jp/daily/age=50/

 とはいえ、アマゾンにとってみれば「大人セレクトストア」は、最も高齢化が進み、しかも品質やサービスにうるさいシニアがいる日本で、シニアが求めるちょっと贅沢とは何か探るための実験的なサイトなのかも知れません。でも、それならもっと面白そうなことをやってほしい。アマゾン、もうちょっと頑張れ!

*写真はイメージです。

 
 
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